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医院“アンティークな小児科”~ドアを開けると~

お玄関のドアにはアンティークな、病院ができた当時は結構高級&お洒落だったと思われる細工の施された美しい引く形の取手。

少々引っかかって開きづらいドアをあけるとチリン、チリン、という昔ながらのかわいらしい音のベルがなりました。ドアについていたんですね。

「こんにちはー」
なぜか私はそう言っていました。

ドアを開けると、待合室。
そんなに広くはありませんが、古いながらもやはりお掃除&お手入れがとても行き届いている磨きこまれたピカピカのお玄関とフロア。スリッパも綺麗に整頓されて壁にかかっています。上がり口に小さな小窓(普通なら看護婦さんが「どうしましたか?」と窓を開いてくれそうな小さな受付)がありますが、なんだか開く気配ナシ。もちろん待合室にはどなたもいらっしゃらず。。。

いっつんの靴を脱がせて、上がらせ、ベビーカーをたたみ隅の方へ置きました。私も上がって二人分の靴を揃えて待つこと数分。待合室の壁の小さな本棚には子供用の懐かしい感じのする絵本がきちんと整理されて置かれています。前にはおばあさんの患者さんが一人いらしたようで先生はその方の診療中でした。

そのおばあさまが診察室から出てきてはじめて廊下に面した本来の受付用であろう窓口の引き戸が開きました。先生はおばあさまの費用の精算をしながら、「どうしましたか?」と。「息子が風邪をひきまして・・・」といいながら保険証を出す私。

「どうぞ」と言われて診察室のドアを内側から先生が開けてくださいました。“診察室”というより、どちらかというと先生の“書斎”?というようなたたずまいの診療室。乳児検診用の体重を量るかごのついた秤なんかはいつのものだろう???というかんじ。前面の数字のところのガラスが割れてしまった跡があり、でもテープで綺麗に補修されていてこちらもかなりの骨董品そう。

机の上では先生の保険証を見ながらのゆっくりとしたカルテづくりが始まりました。
先生:「ごとう・・・? なんて読むのかな?」
私:「樹木の“樹”と書いて、“いつき”と読みます。」
先生:「そう。うーん、いつきくんのお名前は難しぃねぇ」とおっしゃりながら「いつきくん、いつきくん・・・」と先生との会話は始まりました。

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