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「2回接種」は日本立ち遅れ

(2003年11月28日 朝日新聞の記事より 編集委員:田中功さん)

はしか(麻疹)ワクチンが以前ほど効いていない、と感じている医師が多い。

接種者でも、はしかにかかるのは、その地域に流行があり、高濃度のウイルスが行き交ったことを意味している。一方、たとえ接種者であっても、免疫は年月とともに低下するうえ、流行規模が大きければ防げない、ということだ。

では、どうすればいいのか。子供をはしかから守るには、ワクチンを2回接種すればいい。「先進国で2回接種をしていないのは日本だけ」と聖マリアンナ医大の加藤達男教授(小児科)はいう。米疾病病対策センター(CDC)によると、2回接種国は150カ国を越える。また、2回接種によって副作用の危険性が増すことはない。

米国では2回接種が80年代末に確立した。初回は1歳半、3~4歳で2回目をする。接種機会が増えて摂取率が向上し、数%あった失敗がカバーでき、さらに2回接種者の多くは免疫レベルが高まった。米国の摂取率は90%を超え、患者は年100人を切り、死亡はほとんどなくなった。

一方、日本は「はしかに関しては悲惨な国。摂取率も不十分」と加藤教授。ワクチン接種は1回しかなく、摂取率も全国平均80%程度にとどまる。地域によっては60%ほどで、01年の1歳児は50%程度だった。毎年10万人から20万人の患者が出て、20~30人が死ぬ。大流行した01年には、肺炎や脳炎の合併症を含めると約80人が死んだと推定されている。

はしかは人から人にしかうつらず、ウイルスも人にしかいないと考えられている。目下、ワクチン以外には防げない。

はしか対策は世界保健機関(WHO)は各国を3段階に分類している。ウイルス排除目前のAクラスは113カ国。欧米各国が含まれる。流行をほぼ抑えたBクラスはオーストラリアなど26カ国。最低のCクラスはアジア、アフリカなど流行のある89カ国だが、日本はこの中に含まれる。しかも、日本は米国から「はしか輸出国」と非難されている。

・・・そういえば、“アンティークなお医者さん”に初めてかかったとき、開口一番「はしかの予防接種はもう済んでいますか?」と聞かれたっけ。この時点でいっつんは“済”でしたが。

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